バスケットボールの技術向上には、日々の学校生活の質を高めることが密接に関わっています。
今までこのような話を何回も聞いたことがあると思います。でもその相関関係についていまいち理解していない人もいるでしょう。
ここで、学業、生活習慣、人間関係など、学校生活全般における意識と行動が、バスケットボールのプレーにどのように影響を及ぼすのかを少し深く掘り下げて探ってみましょう。
- 学業とバスケットボールの相乗効果
学業とバスケットボールは一見別々の領域に思えますが、実際には深い関連性があります。そもそも学業(特に定期テスト)とは与えられた課題や試験範囲を真剣に取り組めば点数アップ、単位取得に繋がるので、いわば「努力した分だけ成果が出る」ものです。
バスケットボールをどんなに頑張っても歯が立たない相手と公式戦であたってしまったら負けてしまいますし、小学生からバスケットを始めた子と高校からバスケットを始めた子では技術の差が出てしまうのは当然です。ですが勉強はそうではありません。だからこそ、「高い壁」である格上のチームや選手に打ち勝つためにも、せめて勉強くらいは努力で結果を出して欲しいのです。
また、そういった学力の向上を横展開してバスケットボールに置き換えた場合、戦術理解やプレーの分析力を高めます。例えば、YouTubeでバスケットの動画を観て技術の向上に時間を注ぐ探求心や、試合中の状況判断力は、日頃の学習習慣によって培われます。また、学業での目標設定や計画立案の経験は、バスケットボールの練習計画や試合での戦略立案しているコーチングスタッフの想いの理解へと繋がります。
- 規則正しい生活習慣の重要性
バスケットボールは高い身体能力を要求するスポーツです。そのため、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な休養など、規則正しい生活習慣がパフォーマンスに直結します。特に成長期の学生にとって、これらの習慣は怪我の予防や疲労回復に不可欠です。さらに、日々の生活リズムを整えることで、練習や試合における集中力や持久力が向上します。遅刻や早退、欠席はチームスポーツをする上であってはならないものです。身内の不幸などのことではなく、体調不良がこれにあたります。自分勝手な立ち振る舞いはチームスポーツでは許されません。チームの為にも規則正しい生活習慣は不可欠です。朝に練習する為に夜早く寝る。こういった日々の積み重ねが技術の向上に繋がります。体を大きくする為に、トレーニングを行なったり、ご飯を少しずつでも多く食べたりすることも習慣づけできると良いです。
そこまでの努力もせずに負けて悔しいと言ったり、泣く資格は無いと思います。
- 人間関係とチームワークの育成
学校生活は、多様な人間関係を築く場でもあります。クラスメートや教師とのコミュニケーションを通じて培われる協調性やリーダーシップは、バスケットボールのチームプレーにおいても重要です。特に、チームスポーツであるバスケットボールでは、仲間との信頼関係や円滑なコミュニケーションが勝敗を左右します。自分勝手な選手は良い選手にはなりません。どんなに技術があったとしても人から信用されない選手は応援されません。学校での人間関係構築の経験は、コート上での連携プレーやチームの団結力に大いに役立ちます。大人にも言えることですが、人間関係のトラブルの99%(主観)はコミュニケーションの欠如がもたらします。一番簡単なコミュニケーション「挨拶」からまず始めて、色々な人とコミュニケーションをとって人間関係を構築できる人になってほしいと思います。
- 自己管理能力の向上と時間管理
学校生活では、宿題や試験勉強、部活動など、多くのタスクを自己管理する必要があります。これらの経験を通じて培われる自己管理能力は、練習前・試合前のコンディショニングに直結します。例えば、練習前のウォーミングアップやクールダウン、栄養管理など、自分の身体を最適な状態に保つための行動は、自己管理能力が求められます。また、バスケットボールは時間のスポーツです。「あと残り0.1秒さえあれば…」と後悔することもあります。それほど時間が大切です。だからこそ時間を守ることは当たり前でなければなりません。
- 精神的な強さとストレスマネジメント
学校生活では、試験や人間関係など、さまざまなストレス要因があります。これらを乗り越える経験は、バスケットボールの試合中のプレッシャーや困難な状況に立ち向かう精神的な強さを育みます。また、ストレスマネジメントのスキルは、試合中の冷静な判断やパフォーマンス維持に不可欠です。
- 多様な経験と視野の拡大
学校生活での多様な経験、例えば学園祭や体育祭などのイベント参加は、視野を広げ、柔軟な思考を育てます。学園祭ではお手伝いに消極的な人もいる中でいかにイベントを円滑に回すか、体育祭であれば運動が得意な人や苦手な人が混在している中で同じ目標に向かって切磋琢磨する為に、皆を引っ張るリーダーシップが求められます。これらの経験は、バスケットボールのプレーにおいても創造性や柔軟な戦術対応力として現れます。また、異なる活動に参加することで、さまざまな視点や考え方を学び、チーム内での多様性を尊重する姿勢が養われます。
- まとめ
生活全般における意識と行動は、バスケットボールの技術向上に直結しています。学業への取り組み、規則正しい生活習慣、人間関係の構築、自己管理能力の向上と時間管理、精神的な強さ、多様な経験など、これらすべてが総合的にバスケットボールのプレーヤーとしての成長を支えます。日々の学校生活の質を高めることが、コート上でのパフォーマンス向上につながるのです。
以下は、とある高校の指導者の方が選手に言って聞かせた言葉です。非常に有名なので見た人もいるかと思いますが、バスケットボールを頑張る意味がここに凝縮されていると思います。これを体現する為にはまず生活を今一度見直して、良いバスケット選手である前に良い生徒であって欲しいと思います。
バ ス ケ ッ ト ボ ー ル が 人 間 を つ く る
バ ス ケ ッ ト ボ ー ル を 道 と し て 選 び
そ れ 故 に 礼 儀 を 重 ん じ
コ ー ト で 精 神 を 鍛 え 心 を 練 り
敵 は 相 手 で な く 自 分 で あ る こ と を 知 り
己 に 勝 て る 人 間 に な り た い
他 人 よ り も 2 倍 3 倍 も 努 力 し
や ら さ れ る 3 時 間 よ り も
自 ら 進 ん で や る 1 時 間 の 価 値 を 知 り
最 後 ま で や り 通 し 決 し て 諦 め な い
根 性 の あ る 選 手 に な り た い
失 敗 を 人 の せ い に せ ず
簡 単 な ボ ー ル ほ ど 慎 重 に 扱 い
同 じ ミ ス を 二 度 と 繰 り 返 さ ず
人 の 気 持 ち に な っ て 物 を 考 え ら れ る
心 豊 か な 選 手 に な り た い
練 習 は 人 生 の 縮 図 と 悟 り
今 日 出 来 る 事 は 明 日 に 延 ば さ ず
研 究 の 精 神 を 怠 ら ず
や れ と 言 わ れ た ら す ぐ に 行 動 す る
プ ラ イ ド の あ る 選 手 に な り た い
バ ス ケ ッ ト ボ ー ル が 人 間 を 練 り
バ ス ケ ッ ト ボ ー ル が 人 間 を 作 る
参考文献・参考サイト
公益社団法人日本バスケットボール協会 技術委員会・ユース育成部会『中学校部活動におけるバスケットボール指導の手引き』
学校法人クラーク記念国際高等学校『バスケットボールをプレーすることで、身体的・社会的・心理的な健康に良い影響を与える?!』
日テレがお届けする情報メディア「DCマガジン」『バスケが小学生の習い事におすすめの理由!身につくスキルや事前に必要な準備とは』
公益社団法人日本バスケットボール協会『LTAD(Long Term Athlete Development・選手を育てる考え方)CHAPTER7 バスケットボールは「早く始めて、遅く特化すべき」スポーツ』
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